2013/06/01[土] - 2013/06/30[日]
Reception; 2013/06/01[土] 18:00-
MORI YU GALLERY TOKYO
昔の人は、星の連なりを何かに見立てて神話の場面を読み取ってきたという。
ただただ偶然に並んでる星たちが何かに見えてくる、そしてそこから物語が始まる。
歩いててふと、雲が顔に見えたり...という発想と同じではなかろうか?
日常からふと非日常に飛ぶことは、とても身近で簡単なことだと私は思います。そしてまた戻ってくる、そしてまた...というふうに行ったり来たり。
そういう瞬間を絵にしてみようといつも思っています。
太古から今に至るまで歴史的に残されている星座図をモチーフにすることで、日常と非日常の繋がりや、偶然の出来事から生まれる物語がたしかにあるということを意識できるのではないかと考えました。
それがシリーズ「A stellar hill ―星の丘―」です。
ただの作り話かもしれないけれど、星は確かにあって、
だいたいどこの国にも星の丘を意味する地名はあるそうです。(笑)
普通にどこにでもいるお婆ちゃんが空を飛んだり、
子供が蛇を飲み込んだり
十年経って生まれてくる赤ん坊とか、
どこからどこまでが夢か現実かわからない話なんてたくさんあります、そのうちの一つです。
中山玲佳