花岡伸宏「入念なすれ違い」(1F)
山本理恵子「底を覗けば皮」(2F)

花岡伸宏

2017/02/04[土] - 2017/03/12[日]
Reception; 2017/02/04[土] 2017/02/04(sat) 18:00-20:00
MORI YU GALLERY KYOTO

花岡伸宏「入念なすれ違い」(1F)<br>
山本理恵子「底を覗けば皮」(2F) : �ʐ^1

※ご好評につき、会期延長しました。

MORI YU GALLERYは2月4日(土)から3月12日(日)まで、花岡伸宏「入念なすれ違い」、山本理恵子「底を覗けば皮」を開催致します。


1F

「制作現場に転がった作りかけの造形物や端材、積み上げられた雑誌。家の中に散らばった洗濯物のかたまり。福祉の現場で生まれる新たなコミュニケーション、ディスコミュニケーション。制限された生活環境のなかから現れる形や質感、物事などの要素の組み立て。作為、無作為、あるいはその中間。生活の延長線上にある「彫刻するという行為」について考えながら、日々の制作に取り組んでいます。」 花岡伸宏

花岡伸宏(1980年広島県生まれ)は、2006年に京都精華大学大学院を修了。おもに木彫による作品を制作・発表しています。2009年「第12回岡本太郎現代芸術賞展 特別賞」を受賞、2016年「VOCA展2016 現代美術の展望 -新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)で展示をおこなうなど、その特徴的な作品はこれまでにも多くの注目を集めています。

近年ではより身近な素材(自身の衣服や下着など)を用いて既存の素材とアッサンブラージュするなど、素材は作家自身の日常へとさらに拡大されています。

アトリエで木を掘り、そこに落ちていた木々を組合せ、また掘り、例えば衣服、本等を付けては、また掘り、また何かを外し、そしてまた掘って、また何かを付ける。花岡は、身近にある脈絡のないものを組み合わせることで、それらに付随する意味や価値、物語性などを曖昧にする作業をおこなってきました。花岡は「作品全体において、それぞれの要素が前後の文脈や意味を失っても、形として存在し続けるそれらに心を揺さぶられる」と語ります。花岡は、創作過程でそれぞれの素材の絶妙な差異を作り出し、ぶつけ合わせながら、そこから全体としての作品に形を与えていきます。素材自体が有する質の差がそこに存在しながらも、連続するマッスとして、花岡作品は我々の眼前に全く違和感無く現れてきます。



2F

2階の小さなスペースでは、一階のメインスペースとは別の作家が、実験的な場としての小展覧会を開催いたします。

今回は山本理恵子個展「底を覗けば皮」を開催いたします。本展は2015年に大阪で開催した展覧会「中身のパノラマ」に出品した絵画に加筆したものと、小立体、ドローイング等で構成いたします。ダイナミックなタッチと独特の構成力をもって描かれた絵画は、観る側の想像を引き出します。

皆様お誘い合わせのうえ是非ご高覧ください。