続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感

井上隆保

2009/05/02[土] - 2009/05/24[日]
Reception; 2009/05/02[土] 18:00
MORI YU GALLERY KYOTO

続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感 : �ʐ^1
続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感 : �ʐ^2
続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感 : �ʐ^3
続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感 : �ʐ^4
続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感 : �ʐ^5
続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感 : �ʐ^6
続・間主観的人格 / 京都 - 線上の快感 : �ʐ^7

龍や虎、鳥獣戯画、歌舞伎の着肉、浮世絵といったモチーフを使用する井上は、2つの名前をもちます。井上隆保、井上文太。絵師としての隆保、そしてそれ以外の様々な分野をつかさどる文太。2つの名前を持つ井上は、金子國義の弟子であったのです。弟子時代の後、井上は、二つの名前で自由奔放に、様々な活動を展開していきます。

宇治野宗輝とのコラボレーション「花と蜜蜂」を始め、2000年「Levi's vintage clothing」リーバイスの世界的なプロモーションプロジェクトに参加し、フランスで行われたbeyondprice展にてアジア代表として選出、アメリカに於いては「Visionaire 33-Blue」で唯一ナン・ゴールディンとのコラボレーションを果たします。そしてそれ以前に、井上自身がナン・ゴールディンの被写体となって、『Tokyo Love』(ナンと荒木経惟の共著)、『20 ANOS DE BALADA』、『LOVE STREAM』など多くの彼女の作品集に掲載されたことも話題となりました。また一方で井上はL'Arc~en~Cielのhydeやナン・ゴールディンといった人々に刺青をいれてきた彫師としての顔も持ち、紙から肉体に至る全てのものに描くことを実践してきたぺインターなのです。

「 刺青 」

我々は、井上の作品をみるとき、常に「線」の作家であることを意識させられます。人間の肌に刺青をいれるという緊張感。この感覚を知っている井上独自の「線」は、ゆっくりと時間をかけながら、あたかも、我々の感覚に彫りこまれるように浸透し、印象を残すのです。

今年3月より始まったMORI YU GALLERY東京における個展で出品いたしました作品に、過去の作品等を加えた展示となっております。大きなプロジェクトも始動し、これからますます精力的な活動をしていくことになる井上隆保、井上文太。摩訶不思議なる彼の多種多様なる軌跡を皆様是非ご高覧ください。