2008/06/21[土] - 2008/07/26[土]
Reception; 2008/06/21[土] 18:00
MORI YU GALLERY TOKYO
「‥‥色彩豊かという点では、フランスの彫刻家、ニキ・ド・サン=
ファルの豊満な女性像を思い浮かべるし、単純な人間像に収まらな
いものを孕むという点では、ベネズエラの彫刻家マリソルのユーモ
アと風刺にあふれた木の彫像を思わせるところがある。中山の作品
にはそんな先人たちのエネルギーと大胆さが受け継がれているよう
な気がする。‥‥」
(評:国立国際美術館学芸員 島敦彦氏、2005年2月23日、産經新聞
「審美のアングル」より抜粋)
中山はこのように非常に大胆な立体と同時に美しくダイナミックで
ありながら叙情的なペインティングを描き、立体をつくります。
今回の展覧会では中山が、メキシコの説話をもとに発展させ描いた
世界。皆様も一緒にトリップしてみてはいかがですか?
「ある日、ある女が、ある植物を見つけた。女が思わずざっくりと
切ったその植物の丸い筒の断面は黒と白。女はそれを夢中でかじり、
飲み込んだ。植物は体の中の丸い筒に入っていく。するとその瞬間、
植物の筒は体を内側から裏返すように、大きな筒となって体を包み、
女を迷宮へと導く抜道となっていた。夢現の間をさまよいながら、
気が付くと、眼前には道案内の鹿がたっていた…。」